Artglorieux アールグロリュー

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―岩彩の奇跡、世界に挑戦― 二川和之展
2017年9月7日(木)→ 13日(水)

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「伝統を踏まえた研鑽の蓄積の上に、現代の表現が生まれてくる。」

二川和之氏は、繊細な筆致で描いた風景画でその実力を世に知らしめました。
彼の風景画は、樹木や岩肌の質感、水の流れ、森の湿った空気を、あたかもその場にいるように感じられるほど見事に表現しています。
ベースにあるのは正確な写生の積み重ねと比類のないデッサン力。それに、その時自分が感じた空気感をかけ合わせて、二川氏独特の表現が生まれるのです。
二川氏は、FACE展2014 損保ジャパン美術賞展に人物画「秒差ニ態」を出品し、優秀賞を受賞しました。これが大きな転機となり、近年は人物画の制作に力を入れています。「秒差ニ態」は、時間を僅かにずらして描かれた二枚の女性像がひとつの平面作品としてまとめられた、全く新しい形態の作品です。しかし、時間の経過を同じ平面上で表す、という屏風や巻物のような日本の伝統的な表現にも通じ、まさに伝統を踏まえた研鑽の蓄積の上に新しいアイデアを加えて生まれた現代的表現といえるでしょう。また、墨と紙の白だけで人物の立体感や質感を見事に表す高い技術にもご注目ください。

二川 和之 ふたがわ かずゆき
二川和之は1954年香川県高松市に生まれ、金沢美術工芸大学を卒業後、東京藝術大学大学院日本画科を修了する。
湿潤を含み苔むした屋久島の大樹の森。そこには人間の力などでは到底及ばない、原始より存在し続ける雄大な自然本来の“美”が存在し続けている。二川は、画家として初めてその屋久島の奥深い森に踏み入った。苔むした樹の根から枝先の葉っぱまで、注意深く観察してそれを巧みな筆使いで再現していく。大自然への畏敬のまなざしが惜しみなく注がれた二川の画面には、深い精神性が湛えられ、リアリズムを超えてさらに美しく輝く心象風景へと昇華されている。
近年は墨の濃淡による写実的な人物画を発表し、見る者にさらなる驚きと感動を与えている。