Artglorieux アールグロリュー

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「平野淳子展-記憶- 墨 和紙 絹 箔 版 そしてデジタルと…」
2018年7月12日(木)→ 18日(水)

このたびアールグロリューでは、「平野淳子展-記憶- 墨 和紙 絹 箔 版 そしてデジタルと…」を開催する運びとなりました。
平野氏は武蔵野美術大学日本画科を卒業し、その後、箔、墨、版やデジタルなど様々な技法を学び、新たな表現を試みられています。
そのため作品からは、現代性を強く感じるとともに日本的、伝統的な趣も伝わってまいります。
取り組まれてきたテーマは、変容していく曖昧な「記憶」や土地に結び付いた「記憶」。
今回の展示では生まれ変わる国立競技場に取材した作品と、記憶の新しい形態を表現した作品などを中心に発表されます。
伝統的な素材とデジタルの間を柔軟に行き来して生まれた、平野氏ならではの作品をぜひご高覧ください。

〈記憶〉ゲニウスロキ(国立競技場)
墨、和紙、胡粉、箔、版、裏打ちなど伝統的な日本の材料とデジタルの間を行き来して「記憶」の形態の表現を試みている。「記憶」は現れては消えその形を変えてゆく。それはいつもその時の「思い」でしかない。

新国立競技場が建設中の土地は、かつては鷹狩場のある武蔵野の野であった。
この地はやがて草を引かれ土埃の舞う青山練兵場となった。
昭和18年の出陣学徒壮行会では2万人の大学生が降りしきる雨の中行進した。
昭和39年の東京オリンピックでは赤いブレザーの選手団が行進した所だ。
今、2020年のオリンピックに向けて新しい競技場は出来上がりつつある。
壊された跡地と、まさに立ち上がりつつある変遷を、その記憶として写真におさめ、そこから墨による表現を模索する。
その、記憶の道しるべとなるのは、墨で描かれた蝶と花である。
まるで関係性の曖昧な記憶をたどる案内人のように私たちをを導いていく。

蝶と花は強い関係性を持ち、 同じとき、 同じ場所に居ながらもその記憶は全く別のものである。 そして、 それは時に応じて変容していく。 記憶はいつも今の思いでしかない。