このたびArtglorieuxでは、深海が生んだ貴重な「宝石珊瑚」を展覧いたします。
「宝石珊瑚」は古代より世界各地で縁起の良い宝石として珍重され、魔除けや長寿、幸福のシンボルとされてきました。
イタリアでは古代から、子供が生まれるとゆりかごに珊瑚をかけ健康を願い、また兵士たちはお守りとして珊瑚を身に着けて戦場に赴きました。 英国王室では、ロイヤル・プリンセスが生まれると、生後1年間、悪霊除けなどのお守りとして、宝石サンゴのネックレスをベッドに掛けるしきたりがあるそうです。日本でも、古くから「七宝」の一つとして知られていて、最近では、珊瑚=(産後、35)から、出産のお祝いや結婚35周年のお祝いなどにも重宝されています。
このように世界中で人気の「宝飾珊瑚」ですが、中国などアジア諸国での需要の高まりもあり、年々希少性が高まり入手が困難になってきています。
今展では、白色~赤色まで6色の多様なカラーバリエーションの宝石珊瑚を数多く取り揃えました。特に、「Oxblood」(オックスブラッド)と言われる高知沖で水揚げされる赤色が強い血赤珊瑚は、日本固有の最高品質の宝石珊瑚とされ、世界中のジュエリーコレクターの憧れとなっています。
ジュエリーはもちろん、熟練の珊瑚工芸作家が作った動物や花をモチーフにした工芸作品も多数展示いたします。
是非この機会に、宝石珊瑚の魅力に触れてみてください。