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過去の展覧会
永田哲也展 「和菓紙風情」
3月12日(木)→3月18日(水)
「そよぐ陽射し」
「桜鯛 花に咲く」
「花の季節、鯉の時」
日本では昔から七五三や結婚、長寿の祝いなどの慶事の際、縁起の良い動物や植物をかたどった和菓子がつくられてきました。鶴や亀、鯛、松竹梅といったモチーフに「我が子や家族が健康で長生きするように」という願いが込められています。永田氏の作品は、これらの祝菓子を作った木型と日本の伝統的な手漉き和紙「西の内紙(にしのうちがみ)」を使って作られます。
永田氏は長年に亘り、「記憶」という個人の心象風景や社会の辿った歴史などの、それ自体としては目に見えないものを見えるものとして、紙を媒体にして写し取る作品「KIOKUGAMI」を制作してきました。作品によって吸い上げられた記憶が語るのは、祝い菓子をつくり続けた菓子型の、モノとしての存在の時空とそれを巡る人間の物語です。
永田氏は江戸時代中後期から昭和時代まで日本各地で使われていた和菓子の木型を収集し作品に使用されています。各地の地域性や風習を反映した木型で作られた数々の「和菓紙」たち。それらは永田氏の創造力によってキャスティングされ、新しいアートが生まれます。
西の内紙のパールのような艶と陰影が美しい、躍動感溢れるアート作品をお楽しみください。