Artglorieux アールグロリュー

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Exhibitions
  過去の展覧会

飯田美穂 個展 絵とフレーム(窓)
10月5日(木)〜10月11日(水)

「Image, Louvre, Corot」
F8
Oil on canvas
「Image, Louvre, Corot」
F8
Oil on canvas
「Image, Louvre, Fragonard」
F8
Oil on canvas
「Image, Louvre, Lator」
F50
Oil on canvas
「window on window,Re:Henri Matisse」
45.6×40.2×0.4 cm
oil on glass

私は「絵画とはなにか?」という問いのもとに作品を制作しています。
絵画そのものの本質を捉えるために、自分の世界を表したようなイメージは可能な限り排除し、他者の生み出した既存のイメージを借りて、制作しています。それらのイメージをトレースし、新たなキャンバスに写す段階においても、多少の自己はかき消されずに残り香のようにまとわり続けます。すぐ隣に他者がいるような、もしくは他者を見ていても自己が投影されるような、反射による映り込みみたいな感覚に近いものを、私は自分の作品に感じます。
今回も実験的に美術館で見た額装された絵をキャンバスに起こしました。
美術館で見る古い絵の多くには額装してあるのに、額が取り除かれた絵のイメージだけを見ることのほうが多いのはなぜだろう。額は作品にくっついているのに作品の一部として扱われない、見えないものとして消されてしまう、仮想と現実のギャップみたいなもの?いくつかのポイントを経由して表出するもの…など、つくっていくなかでいろいろ浮かびました。
いつも行為が先行して言葉が後付けになるので、私の言葉は正直信用ならないのですが、ざっくりいうと「ものとしての絵を描いてみたよ」と、そんな感じです。

飯田美穂