林錦義(リン・ジンイ)は、台湾で医師としても活躍する特異な才能を持つ作家です。独特な視点で生命力や日常を捉え、それを自由な表現で絵画に反映させます。芸術は彼にとって生活の中で欠かせないものであり、医師としての専門的な知識もその表現を豊かにしています。日本初個展「元気山水画」では、彼の経験や感情から生み出された心象風景を、活き活きと描いた作品30余点をご紹介いたします。
■PROFILE
1957年、台北生まれ。中国医薬大学を卒業後、1994年、台南で初めての病院を開設。2015年、医学と芸術を融合させた「璟馨婦幼医院」を創設し、東洋初の芸術複合病院を誕生させる。産科婦人科医として新しい命を迎えることが生涯の使命となる。彼の心の拠り所となった芸術品収集の情熱が自身の創作への道を切り開き、写真や詩、絵画など多才な表現に挑戦する。新しい命を迎える手が、今は絵を描く手に変わり、人生の様々な局面に生きる元気を与える温かな光を作品に宿らせている。