創作とは人間が単一で行う繁殖行為だと考える寺尾瑠生氏は、古典絵画や自身が撮影した写真を印刷し、細かく裁断して一本ずつ手で編み込んだ作品を発表。これらの作品は、寺尾氏自身の子供のようであり、複製ともいえる存在です。春画に描かれた生殖そのものを軸に見つめ直す寺尾氏の作品と制作モチーフとなった浮世絵肉筆作品をご覧ください。
協力:角匠
■作家ステートメント
幼少期から精神安定の為に続けていたコラージュを軸として新たな視点で制作しています。
主に古典絵画のモチーフや自身が撮影した写真を紙に出力しカッターと定規で裁断し、編み込み再構築します。
その際、紙は私の手の汗や吐息の湿気と混ざりあい、途方も無い時間を共にする事で私自身の複製体となります。
過去のモチーフと現在の自分自身が混ざり合う事で懐かしさを含んだ歪んだ未来を想像させることができるのではないかと考えています。
寺尾瑠生 (Rui Terao)
略歴
2003 年 鳥取県生まれ
主な個展に
「Against the Death」(DB&BAR、東京、2023)、
「OUT OF BODY」(OFFS GALLERY、東京、2023)、
「A NEW HOPE」(27gallery tokyo、東京、2023)、
「CROSSROAD」(DB&BAR、東京、2024)、
グループ展に
「One FACE 2023」(roid works gallery、東京)、
「AaP2024 Towards The Future」(roid works gallery、東京)、
「ART SESSION」 (銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM、東京、2024)等