Artglorieuxにて画家の中西瑛理香と因幡都頼による二人展「スクロール」を開催いたします。
本展はスマートフォンやPCの上で指を滑らせる“スクロール”する感覚で鑑賞者が空間を移動しながら体験する展示です。
中西は現在希少となった動植物をテーマに、古典的な技法を基盤としながら、主観的なデフォルメや現代的な要素を融合させ、日本古来の美意識である「間」や「感じ取る」ことを大切にした表現を探求しています。
一方、因幡は時代ごとに変わる「リアル」を記録しながらも、それが他者によって自由に読み替えられる余地を作品に組み込むことを意識しています。
作品のもたらす解釈の余白は鑑賞者の想像を促し、歩みとともに変わる景色や、時間や視点の交錯を感じることで、作品の語る物語の広がりを味わうことができます。そして作品をたどるうちに視野が開け、物語につながりが生まれていきます。
絵巻を繰るように、歩みとともに広がる物語——。
あなた自身のスクロールで、その瞬間にしか出会えない世界をお楽しみください。
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★販売方法:会期初日(5/8)の12時までは、来場のお客様優先販売、12時以降、電話、メール、LINEでも承ります。
🔶中西 瑛理香 / Erika Nakanishi
1988年生まれ
2016年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース 修了
現在希少となった動植物をテーマに、古典的な技法を基盤としながら、主観的なデフォルメや現代的な要素を融合させた表現を探求している。
自然や生命への深い敬意を出発点とし、日本古来の美意識である「間」や「感じ取る」ことを重視。
空白や余白は鑑賞者の想像を促し、さらに作中の生命の存在感を際立たせることで、見る人との対話を生み出す。
希少動植物の現状には人間活動がもたらした多くの課題が含まれている。作品を通じて環境への気づきを喚起し、日本の精神文化と現代の視点を交差させながら、新たな発見の機会を提示することを目指している。
個展
2017 「中西瑛理香個展 遠ざかる海」コート・ギャラリー国立(東京)
2024 「REC point」Anicoremix gallery(オンライン個展)
グループ展
2012 「第 48 回神奈川県美術展」神奈川県民ホール(神奈川)
2014 「2014 年度武蔵野美術大学卒業・修了優秀作品展」武蔵野美術大学美術館図書館
2016 「互通(フートン)展」福州市紅坊芸術館(福建省)
2017 「日中交流美術展 2017 山梨県」藤村記念館(山梨)
2018 「第 36 回上野の森美術大賞展」上野の森美術館(東京)
2022 「つづくつなぐマーケット」日本橋高島屋催事場(東京))
2023 描き下ろし作品展示販売 鎌倉八座(神奈川))
2024 「GINZA ART FESTA」松屋銀座(東京)
2025 「Resonance」MEDEL GALLERY SHU NISEKO(北海道)
2025 「WHAT CAFE EXHIBITION vol.40」(東京)
受賞歴
2012 第 48 回神奈川県展 平面立体 奨励賞 受賞
2014 武蔵野美術大学日本画学科卒業制作 優秀賞 受賞
クライアントワーク
2019 Google Japan 渋谷ストリームオフィス内作品レンタル一点レンタル依頼及び展示
2020 「株式会社西原商会」様 新社屋記念寄贈品として「株式会社ニイタカ」様より作品制作依頼
🔷因幡 都頼 / Torai Inaba
1988年北海道生まれ
2012年 武蔵野美術大学 日本画学科卒業
2023年 武蔵野美術大学 日本画学科非常勤講師
歴史に残るおとぎ話や伝承は、実際の出来事が時代や文化を通して姿を変えたものであり、そこには、当時の人々が感じていた現実や世界認識が、かたちを変えて息づいている。
不思議な出来事も、悲しい事件も、因幡が目撃し記録したものは、誰かにとっては作り話であり、時に喜劇として受け取られるかもしれない。その揺らぎは、イメージと言葉が交わる表現の中で、現実と幻想の境界を溶かし、解釈の「余白」を生み出している。
因幡は、時代ごとに変わる「リアル」を記録しながらも、それが他者によって自由に読み替えられる余地を作品に組み込ん無ことを意識している。「時間」「視点」「物語」が交わる場所を立ち上げ、見る者の中で、少しずつ意味がずれていくこと。その曖昧さや重なりこそが、彼の作品の根にあるものである。
主な個展
2013年 「室内あそび」(GALLERYSOU/札幌)
2014年 「ここだけのはなし」(新宿眼科画廊)
2015年 「因幡都頼 展」(gFAL/小平)
2015年 「因幡都頼 個展」(GALLERYSOU/札幌)
2016年 「ここにない堤防」(コートギャラリー国立)
2017年 「因幡都頼個展 -無声-」(コートギャラリー国立)
2019年 「12」(画廊くにまつ青山)
2022年 「目他-ユニバース/META-UNIVERSE」(watowagallery/elephant STUDIO)
2023年 「広すぎて、狭すぎて」(galleryMONMA/札幌)
2024年 「うやむやな撮れ高」(+dayone gallery/有楽町 )
主なグループ展
2020年 「ケムルヒト」(ヒルトピアアートスクエア)
2020年 「SMOKE OUT」(project501)
2021年 「view point」(HIROSHIGE GALLERY)
2021年 「ART SELECT SHOP」(watowagallery/elephant STUDIO)
2023年 「POP&STREET 2023」(watowagallery/elephant STUDIO)
2023年「Depths of Dreams -夢・時間・記憶」(watowagallery/THE BOX TOKYO)
2023年 「アート&デザイン2023 大人の芸術祭」(武蔵野美術大学/市ヶ谷)
2024年 「ネオジャパ!展」(the GALLERY OMOTESANDOU/表参道)
受賞歴
2017年 「第20回 岡本太郎現代芸術賞」展 入選(川崎市岡本太郎美術館)
2021年 「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞」展 優秀賞(豊橋市美術博物館)
2022年 「第25回 岡本太郎現代芸術賞」展 入選(川崎市岡本太郎美術館)
2023年 「11回 前田寛治大賞」展 入選(日本橋高島屋・倉吉博物館)